報告要旨掲載(2004.9.24) ≪掲載済み要旨≫ ・政治・法律分科会の全ての報告 ・経済・社会分科会の5つの報告 ・共通論題の政治、経済、文化全ての報告 プログラム中の報告タイトルをクリックしてもご覧になれます。 |
お詫びと訂正 会員の皆様に郵送にてお配りいたしましたパンフレットに誤りがございましたので、お詫びして訂正いたします。 @3ページ:第2分科会 経済・社会 の会場 正:(ボアソナードタワー19階 D会議室) 誤:(ボアソナードタワー26階 D会議室) A9ページ:全国理事会の会場 正:法政大学ボアソナードタワー26階A会議室 誤:法政大学ボアソナードタワー25階A会議室 |
第54回日本現代中国学会全国学術大会・総会
日本現代中国学会第54回全国学術大会および総会を下記の通り開催
いたしますので、是非ともご出席下さいますよう、ご案内申し上げます。
2004年8月31日
日本現代中国学会
<日時>
2004年10月2日(土)
午前10時より(受付開始9時30分)
◇自由論題
◇総会
◇懇親会
2004年10月3日(日)
午前10時より(受付開始9時30分)
◇共通論題
<会場>
法政大学市ヶ谷キャンパス
大会実行委員会事務局 〒102-8160東京都千代田区富士見2-17-1 法政大学キャリアデザイン学部 趙宏偉研究室気付 TEL*03−3264−5473 FAX*03−3264−9004 E-mail*h.zhao@k.hosei.ac.jp |
<大会プログラム>
第一日 10月2日(土)自由論題*9時半受付開始
第1分科会 政治・法律 (55年館552教室)
◆座長 朱 建栄(東洋学園大学) |
第1報告(10:00〜10:50) |
「『浣渓沙・和柳(亜子)先生』から見る毛沢東の国家関係観」 |
楊 京(法政大学大学院) |
コメンテーター*門間 理良(文部科学省) |
◆座長 菱田 雅晴(法政大学) |
第2報告(10:50〜11:40) |
「中国の04年改憲と人権」 |
坂田 完治(長崎県立大学) |
コメンテーター*石塚 迅(日本学術振興会特別研究員) |
【昼の休憩 11:40〜13:00】
<第1会場 55年館552教室>
*第3報告と第7報告、第4報告と第8報告はそれぞれ2つの会場に
分かれて同時に開催となります。
特別セッション「文化大革命・その思想と運動」 |
◆座長 西村 成雄(大阪外国語大学) |
第3報告(13:00〜13:50) |
「紅衛兵の『極左思潮』を巡る試論」 |
中津 俊樹(東北大学研究員) |
第4報告(13:50〜14:40) |
「文革期における派閥構造と成因―資源動員論のアプローチから―」 |
楊 麗君(日本学術振興会特別研究員) |
コメンテーター*加々美 光行(愛知大学) |
【小休憩14:40〜15:00】
◆座長 小嶋 華津子(筑波大学) |
第5報告(15:00〜15:50) |
「社区構造にみる党・国家・社会の変容―ひとつの分析枠組みの提起―」 |
伊藤 和歌子(法政大学大学院) |
コメンテーター*段 瑞聡(慶応義塾大学) |
◆座長 砂山 幸雄(愛知大学) |
第6報告(15:50〜16:40) |
「中国の『ラテンアメリカ化論』について」 |
辻 康吾(獨協大学) |
コメンテーター*浜 勝彦(創価大学) |
<第2会場 55年館551教室>
*昼の休憩終了後〜
◆座長 栃木 利夫(法政大学) |
第7報告(13:00〜13:50) |
「近現代華北農村における民俗信仰結合と国家権力―その構造及び変容―」 |
祁 建民(日本学術振興会特別研究員) |
コメンテーター*内山 雅生(宇都宮大学) |
◆座長 川井 伸一(愛知大学) |
第8報告(13:50〜14:40) |
「中国の電気通信分野における規制緩和―1990年代の検証を中心に―」 |
ケ 暁丹(一橋大学大学院) |
コメンテーター*佐々木 智弘(アジア経済研究所) |
第2分科会 経済・社会 (ボアソナードタワー19階 D会議室)
◆座長 呉 暁林(法政大学) |
第1報告(10:00〜10:50) |
「中国自家用車市場の展開―新車プレミアム販売と『老御三家』の『旧車効果』―」 |
森 久男(愛知大学) |
コメンテーター*高山 勇一(現代文化研究所) |
第2報告(10:50〜11:40) |
「中国における地域間連関構造―中国多地域産業連関モデルの応用」 |
胡 秋陽(神戸大学大学院) |
コメンテーター*岡本 信広(アジア経済研究所) |
【昼の休憩 11:40〜13:00】
◆座長 石田 浩(関西大学) |
第3報告(13:00〜13:50) |
「中国における日本NGOの緑化活動の現状と展望」 |
橋 智子(東京農工大学大学院) |
コメンテーター*原 宗子(流通経済大学) |
第4報告(13:50〜14:40) |
「北京市農村部における医療保障状況―北京市農村部医療保障問題に関する調査報告の検討」 |
徐 林卉(立命館大学大学院) |
コメンテーター*高橋 満(帝京大学) |
【小休憩14:40〜15:00】
◆座長 丸川 知雄(東京大学) |
第5報告(15:00〜15:50) |
「中国における国際労務輸出について」 |
太 武原(大阪経済大学大学院) |
コメンテーター*大島 一二(東京農業大学) |
第6報告(15:50〜16:40) |
「広東省における職業教育の実態―職業訓練センターの事例」 |
嶋 亜弥子(大東文化大学大学院) |
コメンテーター*三好 章(愛知大学) |
第3分科会 歴史・社会
(55年館553教室)
◆座長 奥村 哲(東京都立大学) |
第1報告(10:00〜10:50) |
「満鉄附属地華商に対する中国側税捐課税状況の変遷とその影響」 |
大野 太幹(愛知大学大学院) |
コメンテーター*上田 貴子(日本学術振興会特別研究員) |
第2報告(10:50〜11:40) |
「日中戦争の解決・収拾に対する大川周明の取り組み」 |
呉 懐中(名古屋大学大学院) |
コメンテーター*光田 剛(成蹊大学) |
【昼の休憩 11:40〜13:00】
◆座長 三好 章(愛知大学) |
第3報告(13:00〜13:50) |
「中国大陸における国語教育制度及び古典教材の変遷(1904年〜)―高級中学を中心として―」 |
泊 功(函館工業高等専門学校) |
コメンテーター*村田 忠禧(横浜国立大学) |
◆座長 村田 雄二郎(東京大学) |
第4報告(13:50〜14:40) |
「大阪の華人キリスト教会─戦後の在日華人の宗教行動と下位エスニシティ─」 |
成瀬 千枝子(関西学院大学研究員) |
コメンテーター*塩出 浩和(城西国際大学) |
【小休憩14:40〜15:00】
第5報告(15:00〜15:50) |
「20世紀90年代台湾における蒙藏委員会存続問題の分析」 |
上野 稔弘(東北大学) |
コメンテーター*松本 充豊(長崎外国語大学) |
第4分科会 文学・思想
(55年館554教室)
◆座長 佐治 俊彦(和光大学) |
第1報告(10:00〜10:50) |
「武田泰淳『十三妹』論」 |
郭 偉(立命館大学) |
コメンテーター*伊藤 徳也(東京大学) |
第2報告(10:50〜11:40) |
「蕭軍の『人生哲学』―三十年代の作品をめぐって―」 |
下出 鉄男(東京女子大学) |
コメンテーター*川俣 優(明治学院大学) |
【昼の休憩 11:40〜13:00】
◆座長 西野 由希子(茨城大学) |
第3報告(13:00〜13:50) |
「楊華の風景詩における漢詩の受容―『心絃』と『山花』を中心に―」 |
唐 芸 (神戸大学大学院) |
コメンテーター*松浦 恒雄(大阪市立大学) |
第4報告(13:50〜14:40) |
「戦後初期台湾における多言語演劇の試み―実験劇団と陳大禹―」 |
間 ふさ子(九州大学大学院) |
コメンテーター*黄 英哲(愛知大学) |
【小休憩14:40〜15:00】
◆座長 白水 紀子(横浜国立大学) |
第5報告(15:00〜15:50) |
「林語堂にとっての『中国家族制度』―上海時代の林語堂の英語著述から―」 |
範 麗雅 (JALアカデミー国際教育事業部) |
コメンテーター*前山 加奈子(駿河台大学) |
第6報告(15:50〜16:40) |
「孤島期の映画受容に見る両義性―『木蘭従軍』を手がかりに―」 |
晏 ■(女+尼)(一橋大学大学院) |
コメンテーター*宮尾 正樹(お茶の水女子大学) |
総 会(2日 17:00〜17:45)
会場 55年館552教室
理事長挨拶 坂元ひろ子(一橋大学)
議事:会務報告、決算、予算案など
懇親会(2日 18:00〜20:00)
会場 ボアソナードタワー26階フロア
会費 一般会員5,000円、学生会員3,000円
第二日 10月3日(日) 共通論題*9時半受付開始
(於:ボアソナードタワー26階 スカイホール)
「東アジア地域間の融合と相克の構図―現代中国研究の視点から」
座長 土田哲夫(中央大学)、瀬戸宏(摂南大学)
◆趣旨説明 (10:00〜10:15)
◆政 治 (10:15〜11:10)
報告者 趙 宏偉(法政大学)
問題提起 国分 良成(慶應義塾大学)
◆経 済 (11:10〜12:05)
報告者 今村 弘子(富山大学)
問題提起 田島 俊雄(東京大学)
【昼の休憩 12:05〜13:00】 (理事会)
会場:ボアソナードタワー26階A 会議室
◆文 化 (13:00〜13:55)
報告者 岩渕 功一(早稲田大学)
問題提起 阪本 ちづみ(法政大学)
◆近現代史研究からのコメント
(13:55〜14:35)
濱下 武志(京都大学)
【休憩14:35〜14:45】
◆全体討論(14:45〜16:45)
◆閉会
共通論題
「東アジア地域間の融合と相克の構図
―現代中国研究の視点から」
を企画するにあたって
21世紀を迎え、中国のWTO加盟が主要な契機となり、またITを駆使したメディアの急速な普及も重なって、日本、中国・台湾、韓国・朝鮮からなる東アジア諸国・地域間の関係は拡大、深化の様相を呈している。関係の拡大、深化は、貿易・投資といった経済領域に留まらず、政治、文化の領域をも含む広い範囲に及んでいるが、全ての領域において必ずしも良好な方向に進んでいるわけではなく、「融合」と「相克」とが複雑に絡み合った構図と言えよう。 経済面においては中国の対外開放が一段と進み、とりわけ台湾を含む、東アジアの諸国・地域との経済関係の拡大、緊密化をもたらした。中国の高成長を支えている源泉の一つは、これら諸国・地域との間の貿易、投資の拡大であり、日本、韓国や台湾の経済動向もまた「世界の工場」、「世界の市場」中国の経済成長に大きく左右されるに至っている。その影響の大きさは、2003年末を境に、日本において対中経済観の潮流がそれまでの不景気の元凶としての中国脅威論から、一転して景気回復の主役としての中国救世主論へと変化したことに端的に表れている。こうした国家、地域間のマクロレベルにおいては相互依存度が高まるなかで、企業、個人のレベルでは生き残りを賭けた競争が激化し、新たに葛藤を生み出しつつある一方、地域レベルでは国境を越えた交易が活性化する傾向もみられる。 韓国経済のプレゼンスの増大と呼応するかのように、文化面においては「韓流」が中国・台湾のみならず、日本にも押し寄せている。その評価は様々ではあるが、そこに欧米の文化を媒介としないアジア発の文化の誕生をみる向きもある。いずれにせよ、日本発のニュー・ミュージック、アニメーション、コミックが都市部の青年層中心とは言え、東アジア諸国・地域で受け入れられている現実と合わせて考えると、国境を越えた文化の「融合」の兆しさえ感じさせる。無論、そうした新たな風潮のもとでも、強烈な反日意識に変化がないことは、先の中国で開催されたサッカーのアジアカップで示された中国の人たちの言動に表れている。 経済は熱いが、政治は冷えている、とは最近の日中関係を形容した表現であるが、これは歴史問題を抱える日中2国間に限らず、海峡を挟む大陸と台湾との関係にも当てはまる。こうした「相克」とは対照的に、旧ソ連圏諸国との間の「上海ファイブ」の結成やアセアン諸国とのFTA締結に向けた熱意に示される中国の政治・外交姿勢は、ポスト冷戦期において、アメリカに対抗する世界戦略のもと、台湾を完全に内国化することを最優先の課題としていることによる。そうした外交政策は、伝統的な朝貢外交の思想にも支えられ、しかも「世界の市場」への参入の許認可という強力な切り札を持つだけに、東アジア諸国・地域において、単に2国間外交の枠組みで政治・外交面での「融合」を期待することは難しいと言えよう。 このように東アジア諸国、地域は政治・外交、経済、文化それぞれの領域において、「融合」と「相克」、あるいは「協調」と「葛藤」との重層的な関係にある。こうした現実のもとでは、日中関係といった2国間の問題はもとより、一つの国家、地域のなかの諸問題を検討するうえでも、東アジア諸国・地域の相互関係の重層化という視点は不可欠であろう。そうした視点からの議論は、「国民国家」「国民経済」「国民文化」といった、既存のナショナルな枠組みを見直し、相対化する手がかりとなるであろうし、また、EUとも北米とも異なる、東アジアに望ましい「統合」の形成を展望するきっかけとなることをも期待したい。 2004年8月 大会実行委員会 |
全国理事会のご案内
大会前日の10月1日(金)午後5時半より、法政大学ボアソナード
タワー26階A会議室で全国理事会を開催しますので、理事の方はご
出席ください。
夕食の準備の都合上、ご出欠を同封のハガキでお知らせ願います。
事務局からのお願い
1.同封のハガキは、会員名簿情報の更新・充実の資料にも利用さ
れますので、ご出欠の如何にかかわらず、漏れなく記入の上、9月
15日(水)必着でご返送ください。とくに住所・所属などに変更のある
場合、変更事項を明記願います。
2.大会当日に、会員は2004年度年会費5,000円を納入してくだ
さい。
3.参加者から報告資料などの費用として、会場で参加費1,000円
をいただきます。
4.懇親会は第1日の2日(土)午後6時より、ボアソナードタワー26階
フロアにて開催いたします。会費は、一般会員5,000円、院生・学生
会員3,000円です。多数のご参加をお待ちしております。
5.昼食については、希望者に弁当を用意いたします(900円)。第2
日目の日曜日は、校内の食堂は休業です。また周辺のレストランが
混雑することが予想されますので、弁当をご利用ください。弁当を予約
される方は同封ハガキでお申し込みください(懇親会や弁当を申し込
んで取り消される場合は、必ず10日以上前にご連絡下さい)。
6.出張依頼状を必要とされる方は、日本現代中国学会事務局まで
至急ご連絡ください。
以上